TANOKAGA! ~たのしい科学~

教科書では語られない科学ネタの紹介・解説を中心とした、学生向けのブログ

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ここは、私が「気になった科学ネタ」「自作した動画教材」などを紹介するブログです。

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もちろん、科学に興味を持った大学生以上の方も大歓迎です。 ただ、その道の専門を学んでいる方にとっては、簡単ゆえに物足りないかも知れません。

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関東・東北地方を中心に、食品の放射能汚染が広がりを見せ、新たな報道があるたびに「またか」「これもか」と、不安が増すばかりの方も多いはず。(私もですが。)

そんな中で、空間放射線も含め、食品に含まれる放射性物質の量を、自分自身で測定したいと思っている人が多くいるのは理解できます。
しかも、今はオンラインショップで放射線測定器が簡単に入手できるようになりました。

しかし、一般的に流通している放射線測定器では、空間放射線は測れても、食品中の放射能を量ることは不可能なのだという事実は、あまり知られていません。
さらに、安価な外国製製品にいたっては、空間放射線すらまともに測ることができない、言ってしまうと「インチキ放射線測定器」も出回っているとのこと。

このような安価な放射線測定器について、国民生活センターが調査および公表を行いました。

以下が概要です。
比較的安価な放射線測定器の性能|国民生活センター
以下が詳細です。
比較的安価な放射線測定器の性能|国民生活センター

今回はこの報告をふまえて、インチキ放射線測定器および食品中の放射能測定の限界について解説します。
続きは以下から。
調査対象になったのは、オンラインショップで購入できる、数万円台の測定器9機種です。ほぼすべて中国製のように見えます。
radiodetector9.png

結果は一様に、
  • 細かい値まで測れない。
  • 数値はちゃんと増減はするが、そのときの誤差が大きく、実際の値とかけ離れている。
  • 機種によっては、放射線を鉛板で遮ったはずなのになぜか数値が上がってしまった。(←もう笑うしかない。)
  • にもかかわらず、販売業者は高精度な測定ができると宣伝している。
といった有様。

我々教員が借りることができる文部科学省提供の簡易測定器「はかるくん」ですら、鉛板で遮蔽すれば数値が下がりました。よほど粗雑な作りなのでしょう。

もちろんこんな測定器では、通常の自然放射線すら正確に測るのは不可能と言えるのではないでしょうか。
安くてすぐに入手できるからといって、安易に知らないメーカーの測定器を買うものではありません。しかもこの問題のひどいところは、購入した測定器が正確なのかそうでないのかが分からないということにあります。一般人の身近に、ちゃんとした測定器を所有している人がはたしてどれだけいるというのでしょうか。比較する機会がなければ、インチキ商品を買わされたかどうかすら気づかないでしょう。
消費者は、安心のために買ったのに、ウソの情報に踊らされて、結局は泣きを見る可能性だってあるのです。

さて、では、ちゃんとした品質を持った測定器であれば、空間放射線以外にも、食品から発せられる放射線(つまり食品中に含まれている放射性物質の量)も測ることができるのでしょうか? 測ることができれば、公的機関が発表した数値を補完することができますよね?

ですが、結論は”NO”です。

食品中に含まれる放射性物質から発せられる放射線の量は非常に微量で、一般的な測定器では、自然放射線に隠れてしまい数値が出ないのです。
例えば、放射性セシウムの暫定規制値500ベクレル/kgはとても大きな量に感じるかも知れません。1ベクレルは1秒間に1回の放射線が発射されることですから、1秒間に1kgの食品から500回の放射線が発射されるわけです。
しかしその放射線全てを測定部でとらえることはできませんし、通過した放射線全てを検出できるわけでもないのです。
仮に計測できたとしても、その数値はごくごくわずかです。

さらに食品中には、(本来存在するべきではない)放射性セシウムだけでなく、(自然界に一定量存在する)放射性カリウムや放射性炭素も当たり前のように含まれています。それら物質の種類を見分けることも、もちろんできるわけがありません。

一般に流通している放射線測定器は、「ガイガーミュラー管方式」「シンチレーション方式」かのどちらかです。(「はかるくん」はシンチレーション方式です。)
このどちらとも、わずかな放射線を測定することは非常に困難です。
そのため、実際の検査機関では、別の方式の測定器を用いています。もちろん非常に高価な機器です。

これは、国民生活センターが公表している詳細資料にも記述があります。詳しくはそちらを読んでください。ご丁寧に、放射線の基礎から、わかりやすい解説がしてあります。

多くの人が食品の安全性について不安をお持ちなのは分かります。ですが、きちんとした知識もなく、「放射線測定器」という名前だけにとらわれ、安価な製品を購入しても、それらは全く役に立たないということを知るべきでしょう。
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