TANOKAGA! ~たのしい科学~

教科書では語られない科学ネタの紹介・解説を中心とした、学生向けのブログ

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ここは、私が「気になった科学ネタ」「自作した動画教材」などを紹介するブログです。

教科書には詳しく載っていない事柄で、かつ授業で使えるかもしれないネタを中心に記事にしようと思います。 視聴覚素材の利用や、わかりやすい解説で、中学生や高校生が理解できる記事を書いていきたいです。
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昨日の報道ステーションで、「塩からつくる蓄電池が開発中」なるニュースがやっていました。

現在の蓄電池の主流は、リチウムイオン電池ですが、これに使われているリチウムは貴重な金属と言うこともあり、供給の不安定化や価格変動によって、電池の価格が高騰してしまうことが欠点としてあります。
この高価格というデメリットを無くすためには、どこにでもある物質から蓄電池が作れればいいわけです。

番組では、東京理科大学で研究開発が進められている、「塩を材料にした蓄電池」にスポットを当てて取材がされていました。
ですがその中で、明らかに間違ったことを言っていたことに気づきました。しかもかなり重要なところで。

マスコミによる誤報・ねつ造のたぐいは珍しいことではありませんが、今回は(私が気づいてしまったということもあり)この件について記事を書こうと思います。

ぜひ多くの人に読んでいただきたい。
詳細は以下から。
東京理科大学の研究室にて、レポーターが電池の材料となる薬品入りのボトルを指さし、
「NaClと書いてあります。塩化ナトリウム、つまり食塩ですね。食塩から電池が作れるんですね。」
といったように解説していました。(しかもテロップ付きで。)

しかし研究者が手に持っているボトルには「NaClO4」と書かれていました。
たしかにNaClという文字はありますが、この物質は「過塩素酸ナトリウム」というもので、「塩化ナトリウム」とは別物です。
つまり、「過塩素酸ナトリウムから作る電池」を「食塩から作る電池」と言い張り、結果、間違った事実を放送したことになったわけです。

なぜこのようなことが起こってしまったのか、私は3つの可能性を考えました。
  1. 報道ステーションのスタッフが化学についてまるで無知だった。
  2. 本当は違う物質だということを知っていたのだが、わかりやすさを優先するため、もっと一般的な用語に言い換えた。
  3. 過塩素酸ナトリウムのボトルしか映っていなかったが、実は塩化ナトリウムも使用していた。
1だとしたら問題外です。
3はオチとしてはいいのですが、なんだかなぁ、という感じ。
願わくば2であって欲しいという気がするのですが、だとしても「ナトリウムの化合物から電池が作れるんですね。ナトリウムは海水中から無尽蔵に取り出せますから、安上がりですね。」といったように、いくらでも言い方を変えられたはず。わざわざ「食塩」なんて言う必要ない。インパクトはあるかも知れないが、そんなもの報道には必要ない。事実さえ伝えてくれればいいのだ。

ひとつ気になるのは、取材を受けていた理科大の人が、何もツッコミを入れていなかったこと。
あのような取材には必ず脚本があるのですが、なんであんなセリフを言わせてしまったのでしょうか。わかりません。もしかしてカットされていたのかな?

救いなのは、ネット上の実況掲示板において、すぐさま同様のツッコミをしている人が複数いたこと。
しかし、そのツッコミは少数派で、むしろネットには「食塩から電池が作れる」ということがあたかも真実であるかのように拡散してしまっています。
少なくとも大多数の一般人は「過塩素酸ナトリウム」なんて物質を知るわけがありませんし、電気について世論の関心が高まっている中で、こんな報道をしてしまった報道ステーションおよびテレビ朝日にはかなりの責任があるといえるでしょう。

あの後、訂正放送とかしたんですかね?



2011/11/22追記:
コメントでご指摘を受けたので追記いたします。
過塩素酸ナトリウムは、食塩水を特殊な電気分解をすることで塩素酸ナトリウムを作り、その塩素酸ナトリウムをさらに電解することで作ることができます。ですので、遠回しになりますが「食塩を材料に電池を作ることは可能」であると言えます。
過塩素酸ナトリウムの製法を失念していた私に非があることを認め、お詫びして訂正いたします。本文中で矛盾が生じそうな箇所に打ち消し線を入れました。
しかし、その論法で行くと、水酸化ナトリウム(を原料にしたセッケン)も金属ナトリウムも塩素(を原料にした消毒剤)もぜーんぶ食塩から作られます、と言えてしまうので、ちょっと飛躍しすぎじゃないでしょうかね?・・・と言い訳させてください・・・。
制作側の本心がやはり知りたいところです。
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私も同じ事が気になりテレ朝に抗議の電話を入れました。その後音沙汰無し

2011.10.13 23:33 URL | くは72 #- [ 編集 ]

塩化ナトリウムを電気分解(酸化)して
塩素酸ナトリウム、更に電気分解(酸化)
して過塩素酸ナトリウムになるため
完全に間違ってはないと思います。
参考まで

2011.11.21 23:52 URL | #- [ 編集 ]

あー、電気分解のことはすっかり頭から抜けていました・・・。
ご指摘ありがとうございます。記事に追記いたします。

2011.11.22 23:14 URL | たのかが #- [ 編集 ]

一応、専門的にやっているので…
過塩素酸ナトリウムが電気分解で
生成するとおっしゃる方がいますが
残念なから、電気分解では
生成するのは難しいです。
生成すると言えばしますが、
ごく微量です。

2011.12.15 18:53 URL | d学生 #AIlHpmOk [ 編集 ]

コメントありがとうございます。
微量ということは、電気分解で作る方法はあまり経済的ではないということでしょうか。
森北の化学辞典には、過塩素酸ナトリウムの工業的製法として、塩素酸ナトリウムを電気分解・酸化することが書かれていましたので、それなりの収量が得られるものと認識していました。
もう少し勉強してみることにします。ありがとうございました。

2011.12.16 18:31 URL | たのかが #- [ 編集 ]

少し訂正があります。
研究室で使用した実験装置では
少量しか生成しませんが、
特殊な装置を使えば、
塩素酸ナトリウムを
過塩素酸ナトリウムにすることができます。
けっこう高価な装置なんですけどね。


2012.01.22 23:52 URL | d学生 #AIlHpmOk [ 編集 ]

遅くなりましたが・・・

以前の回答者ですが、一応電気化学的な視点からコメントをします

工業的な過塩素酸ナトリウム製造は塩素酸ナトリウムから製造するのが一般的です。

収率的には非常に高いです。使用電極により触媒効果が異なり収率も異なるようです。

触媒効果による過電圧への影響がありますので。

2012.03.06 00:23 URL | #vpTeR5/6 [ 編集 ]

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2012.07.25 17:32  | # [ 編集 ]













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