TANOKAGA! ~たのしい科学~

教科書では語られない科学ネタの紹介・解説を中心とした、学生向けのブログ

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TANOKAGA! ~たのしい科学~ へようこそ。
ここは、私が「気になった科学ネタ」「自作した動画教材」などを紹介するブログです。

教科書には詳しく載っていない事柄で、かつ授業で使えるかもしれないネタを中心に記事にしようと思います。 視聴覚素材の利用や、わかりやすい解説で、中学生や高校生が理解できる記事を書いていきたいです。
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群馬県(他県にもまたがりますが)にある尾瀬国立公園に、同僚の先生とともに行ってきました。ただ一番有名な尾瀬ヶ原ではなく、同じ国立公園内にある日本百名山のひとつ、至仏山(しぶつさん)の登頂が目的です。

至仏山は、その地質,植生,地理など、様々な点で特徴的な山なのです。今回は、その尾瀬・至仏山についていろいろ学んできましたよ。

2012-07-15_051040.jpg
早朝5時、スタート地点の鳩待峠(はとまちとうげ)に着きました。鳩待峠は尾瀬観光の拠点。尾瀬ヶ原へ向かう道もここから出ています。観光客の多くはもちろん尾瀬ヶ原の方へ・・・。

至仏山登山のセオリーコースは、この鳩待峠から西に向かい、小至仏山(こしぶつさん)山頂を経由、そこから尾根づたいに至仏山山頂まで行くルート。一般的な片道タイムは3時間ほど、往復では5時間強らしい。(ちなみに私は3時間も山登りをした経験がありませんでした! 不安!)
それでは、いざ出発!

しかし不運にも、”雨”という最大の敵が待ち構えていたのです・・・!
旅の続きは以下から。
2012-07-15_055752.jpg
登り初めて2キロくらいはこんな感じの道が続きます。狭い道が多いです。
至仏山特有の地質の影響で、高い樹木はあまり無いようです。あと虫がうざったいです(笑)
とくに変わった植物もあまり見られません。

土だけの登山道もありますが、砂利道や木道として整備されている箇所がそれなりに多くて驚きでした。やはり整備されている道は歩きやすいことが多かったです。
2012-07-15_093353.jpg
尾瀬林業(東京電力)による尾瀬の木道整備事業は有名です。木道にはこのように東京電力のマークと設置年?が。平成21年や22年の物が多かった印象。それ以前の至仏山登山はもっと高難度だったのかも知れない。

2012-07-15_053022.jpg
珍しい植物の一つ、ギンリョウソウ(別名:ユウレイタケ)。”タケ”とあるが、キノコ等の菌類ではなくて植物。
普通の植物は葉緑体での光合成によって栄養分を得ているが、ギンリョウソウには光合成の仕組みがない。(だから体が真っ白!)ではどうやって栄養を得ているかというと、キノコ等の菌類に寄生して、そこから栄養分を奪い取って生きている。

2012-07-15_065746.jpg
鳩待峠から3キロほどの地点。このあたりで雨が降ってきてしまいました。小雨程度で収まってくれれば良かったのですが・・・。

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先ほどの地点からしばらく歩くと、開けた沼地に出ます。オヤマ沢田代という場所です。いかにも「尾瀬!」って感じの景色が広がります。開けているので風が強いです。
晴れていれば景色も良かったのでしょうけど、何も見えません。生き物(とくに飛ぶ昆虫)の気配もなくなりました。

2012-07-15_071544.jpg
沢には、キンポウゲらしき花など、高山植物がよく見られました。



そして雨の勢いは強まるばかり。しかし残りは1キロほど。
しかしこの後、最大の難所が・・・!

2012-07-15_073030.jpg
・・・こんなかんじの岩の道がずーっと続きます。こりゃあハイキングなんて生易しいものじゃないよ!
至仏山の最大の特徴、それは、蛇紋岩という珍しい岩石でできた山ということです。蛇紋岩は、もろく、すべりやすい岩石です。ただでさえ滑りやすいのに雨と風が強いもんだから、もう・・・。

整備されていない登山道には赤茶色の比較的大きい石ころが散乱していました。それが蛇紋岩だったのです。水や風や登山者によって浸食され、砕かれ、道に積もっていたのです。

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なんと雪が残っていました! そりゃあ風が身にしみるわけだよ! 寒いよ!

そんなこんなで岩石をよじ登り続け、もう少しで山頂っぽい、と思ったところ・・・

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なんじゃこりゃー!!
でも登らないと先に進めません。これさえ登ればもうこれ以上高いところはありません。慎重に慎重に・・・。

そしてついに到達! やったー山頂だー! ってあれ?

2012-07-15_080218.jpg
「小至仏山頂」・・・? ですと?
衝撃の事実! 登り切った先は中継ポイントである小至仏山だった! 至仏山はここからさらに1キロもあるのです。なんてこったい。



そして今回はここでリタイア。引き返すことにしました。理由はたくさんあります。
まず、雨と風が強いこと。至仏山までは岩石だらけの道を尾根伝いに1キロ歩かなくてはなりません。尾根は遮蔽物がないので風がもろに当たります。それに道は非常に狭い。誰か滑落しそうです。マジで。
また、気温が低いこと。標高,天気,風速の関係で体感温度は10℃を切ってます。このままでいると動けなくなります。マジで。
それに時間的制限も。目標タイムは3時間ですが、天候のせいで小至仏山までで3時間経過しています。ここから至仏山までだとさらに1時間以上かかりますね。往復ではもっと・・・。
そして最大の理由! それは、至仏山行ったところで何も見えないとわかっちゃったこと!

ここで、至仏山の地理的な特徴について解説しておきましょう。
鳩待峠から至仏山に至るまでの尾根は、日本の中央分水嶺なのです。分水嶺とは、頂上に降った雨が異なる水系に分かれていく山のこと。山に降った雨は斜面を下って集まり、川となりますが、その注ぎ込む先の川が異なっていれば(複数あれば)、それは分水嶺です。
そして中央分水嶺は、日本を「太平洋側水系」と「日本海側水系」に二分する山々(尾根)のことです。図で説明した方がわかりやすいでしょう。
shibutsu_bunsui.png
青い線が、中央分水嶺です。至仏山(小至仏山含め)の山頂より西側に降った雨は、利根川水系の川に注ぎ、それはすべて太平洋へ行き着きます。一方で東側に降った雨は、尾瀬ヶ原に注ぎ、それはやがて阿賀野川へ、最終的には日本海へ行き着きます。
つまり今回の登山は、この中央分水嶺を歩くルートでもあったわけです。ダイナミックな話でしょう!?

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下山中。岩場をクリアし、それなりに歩きやすいところまで下りてきました。悔しいことに雨が上がりました。風も弱くなってきました。

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天気もちょっと回復。向こうに尾瀬ヶ原が見えます。第二陣の登山者とすれちがいはじめます。
ちなみに右の写真の右側にぽつりと写っている白い建物、あれが鳩待峠。うーん、まだ距離あるなあ・・・。



2012-07-15_093334.jpg
高い樹木が少ない山だとこんな景色も見られますね。

2012-07-15_104627.jpg
帰ってきたぞぉー!!
往復6時間弱もかかりました。やっぱり引き返して正解でした。ふもとは暑いです。山頂との温度差は15℃以上あるんじゃないでしょうか。別世界です。

2012-07-15_112134.jpg
鳩待峠から至仏山を望む。昼から晴れてはきたものの、山頂付近は霧がかかったまま。こりゃいつ登っても景色は見られそうになかったですね。

というわけで計画通りにはいかなかったものの、無事(小)至仏山登頂に成功しました。
ただ、蛇紋岩のこともあり、雨の日の登山はとても大変だということが分かりました。山を甘く見ていたつもりはなかったのですが、やはり、山登りは緊張感としっかりした装備を持ってやるものだな、とつくづく感じました。
1日たって片足が筋肉痛になりましたが、登山中に息が上がることはありませんでしたね。これが若さか・・・?(きっと涼しかったからかと。)
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