TANOKAGA! ~たのしい科学~

教科書では語られない科学ネタの紹介・解説を中心とした、学生向けのブログ

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ここは、私が「気になった科学ネタ」「自作した動画教材」などを紹介するブログです。

教科書には詳しく載っていない事柄で、かつ授業で使えるかもしれないネタを中心に記事にしようと思います。 視聴覚素材の利用や、わかりやすい解説で、中学生や高校生が理解できる記事を書いていきたいです。
もちろん、科学に興味を持った大学生以上の方も大歓迎です。 ただ、その道の専門を学んでいる方にとっては、簡単ゆえに物足りないかも知れません。

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東日本大震災での津波によって多くの家屋が破壊され、そのがれきの処理が問題となっています。
発生したがれきの量もさることながら、福島県に近い地点のがれきについては放射性物質についての不安もあるでしょう。
被災地のがれきを受け入れて処理をする自治体の多くは、持ち込まれるがれきの放射線量を測定するなどして近隣住民の不安を解消しようとしています。

最近は落ち着いてきましたが、被災地の”あらゆるもの”に過激なまでの拒否反応を示す人も少なからずいました。放射性物質は人間に害をなすものですから、恐れて、それを拒否する姿勢はもっともではあるのですが、行きすぎた拒否反応は「差別」を生み出します。
正しい科学的知識をもって、どこまでが危険か、どこまでが安全かを判断していくべきでしょう。

まれに、公的機関等が住民への不安解消のため「放射性物質は含まれていません」という表現を使うことがあります。この記事では、このフレーズは正確には間違いであるということを解説していきます。
しかし、公的機関がこのような不正確な表現をしなければいけないということは、放射線についての正しい知識がいまだ国民全体に広まっていないことの証明でもあるように感じます。

誰が悪いのか、誰に責任があるのか、という話ではなく、淡々と解説していきます。
続きは以下から。
以下に紹介するのは過激な拒否反応の一例です。(2月の出来事で、ちょっと古いですが。)

那覇市が雪遊びイベント中止 放射能不安で要請受け|琉球新報

”那覇市は21日、那覇市松尾のにぎわい広場で23日に開催予定だった青森県から運んだ雪を使った雪遊びのイベントを中止することを決めた。放射能汚染を恐れて沖縄に避難してきた幼い子どもを持つ保護者らが20日、雪の放射能汚染や子どもの被ばくを不安視し、市にイベントの中止を求めていた。”

”市担当者は20日、県外からの避難者らに対し、イベントで使われる雪に関する青森県側の調査記録を示し「危険との認識はない」と説明していた。しかし、避難者からは調査結果を疑問視する声やイベントの中止を強く求める声が相次いだ。”


雪に含まれる放射線量がどれくらいか数値は書いてありませんでしたが、「青森県という立地」、「雪を食べるわけではない」、「雪遊びを四六時中やるわけではない」ことから判断すると、まったく心配するべきではないと容易に想像できます。
一部の人の大きい声でこのようなイベントが中止になってしまうのは残念なことです。

とまあ、こういうことがしばしば起こっていることもあり、安全性を説明する際に使われるフレーズが「放射性物質はありません」という、いかにもわかりやすいものなのですが・・・。

まず、科学の世界における大原則として、「”無い”ことを証明することはできない」というものがあります。
「放射性物質は無い」という結果が出ても、高精度の測定器でやり直せば検出されるかも知れない。そもそも、現代の科学力では測定できないだけなのかも知れない。というように、”有る”という可能性が少しでもあるのであれば、”無い”と断定することは不可能なのです。

その、科学的な前提に立てば「放射性物質無し」というのはそもそもありえないフレーズであると言えます。
ですが、それとは別に、もう一つの落とし穴があります。それは「自然放射線」の存在。

放射性物質と言われて思い浮かぶものと言えば、ウランやプルトニウム、温泉好きの人ならばラドンやラジウムも連想するでしょう。そして、もちろん放射性セシウムや放射性ストロンチウムも・・・。
放射性セシウムや放射性ストロンチウムは自然界にほぼ存在せず、原発由来の”本来存在すべきでない”物質でありますが、我々の周りには放射性炭素放射性カリウムといった、放射線を出す原子核を持った元素もたくさんあるのです。

炭素やカリウムは、そのほとんどが安定同位体(放射線を出さない)ですが、一定の割合で放射性同位体(放射線を出す)が含まれています。これは人為的なものではなく、自然に生まれてくる放射性物質です。
そしてこれらの放射性物質は、当然のように食物から体内に取り込まれ、内部被ばくを引き起こします。つまり、原発事故の有無に関係なく、地球上の全生物は生まれながらにして被ばくし続けているということです。自然放射線による内部被ばくは防ぎようがないので、それは仕方のないものだということで誰も問題にはしていないのですね。
ですから、当然、食品の放射線検査にも「放射性炭素」「放射性カリウム」という項目はないわけです。(実際は測定しているのかも知れないが、だからといってどうにかできるものでもない。)

放射性物質はセシウムやストロンチウムだけなんだ、という誤解が、色々と残念なことを引き起こす一因になっているのかも知れません。
覚えておかなければいけないことは、すべての人間は常時放射線を浴びている、ということ。
恐れるべき放射性物質と、恐れるべきでない放射性物質の区別をしっかりすることが大切だと思います。
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