TANOKAGA! ~たのしい科学~

教科書では語られない科学ネタの紹介・解説を中心とした、学生向けのブログ

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福島第一原子力発電所の事故について、そろそろ私も記事を書かねばならないでしょう。

政府は、「通常より高い放射線量が各地で測定されているが、それはただちに人体に影響を与えるレベルではない」という発言を繰り返しています。
そしてマスコミとそのお抱え学者も、その発言を引用して、「レントゲンと同じくらいだから安全」などと解説をして、我々を安心させようとしています。

しかし、私はこの発表は不十分であると思います。
政府もマスコミも、ウソをついているとは思わないのですが、真実をすべて話してはいません。
政府が今のところ話していない真実とは何なのでしょうか。

先日、こちらの記事を拝見しました。ぜひ読んでみてください。
被ばくすると,人体に何が起きるのか?|I’m not a scientist.
放射線の人体への影響についての詳しい解説が書かれております。ただ、ちょっと長いので、私なりにポイントとなる部分を簡潔にまとめます。

まず、私が重点解説する言葉は次のものです。
1.確定的影響と確率的影響
2.体外被ばくと体内被ばく

詳細は以下から。
政府やマスコミ発表のポイントとなるのは、「ただちに」という単語です。
これは、今後大問題が起こった時に言い逃れるためのセリフだと私は考えているのですが・・・。

確かに、各地で観測されている放射線量を浴びても、「ただちに」悪影響が出ることはあり得ません。ですが、「のちのちに」影響が出ないとは全く言っていないのです!
裏を返せば、「ただちに」は影響しないけど、「のちのちに」悪影響が出るよ、と暗に示しているとも言えます。

一体どういう事でしょうか。

ではまず、放射線の確定的影響と確率的影響について説明します。
大量の放射線は人体にとって悪影響があることはみんな知っているところ。しかしその影響は、2種類に分類することができます。

確定的影響とは、「○○シーベルトを超える放射線を浴びたら、人体にはただちに○○の症状が現れる」ということです。この○○シーベルトの値を、「しきい値」といいます。
例えば、250ミリシーベルトのしきい値を超えると、白血球の減少が起こります。3000から5000ミリシーベルトで、半数の人間が死亡します。7000ミリシーベルト以上で、ほとんどの人間が死亡します。
これは、今までの研究や統計で、間違いなく起こると、証明されています。

一方で確率的影響とは、しきい値が存在しません。放射線を浴びれば浴びるほど、悪影響が現れる確率が上昇することです。
具体的には、「発がん」(ガンを発症する)が挙げられます。放射線がガンの原因になると言うことは、一般人でも知っていることだと思います。
ガンを発症するかしないかは、すべて確率の上で考えることができると言われています。

そもそも放射線が人体に当たると何が起きるのか。
例えば放射線の一種、ガンマ線は、細胞内のDNAを切断します。DNAは生物の設計図です。これが切れてしまうと生物は生きていけません。しかし細胞には、切れたDNAを修理するしくみが備わっています。ただ、この修理機構は100%正確ではありません。たまに修理ミスをします。それによってDNAは傷ついたままになります。これがDNA上のガンに関係する部分におこると、ガンが発生すると考えられています。
つまり、放射線を浴びれば浴びるほど多くのDNAが傷つき、それによりDNAの修理ミスも多くなると言うわけです。

しかし、確率的影響については、どれだけ浴びればどれだけガンの発症率が上がるという、明確な数値を定義することは困難です。
なぜなら、発がん物質は放射線だけではないからです。タバコや、様々な化学物質、ウィルスも発がん物質です。我々は放射線以外にも、これら発がん物質を嫌でも摂取しています。つまり、様々な発がん物質が混ぜ混ぜになっているので、「放射線だけだとどれくらいか」の仮定が難しいのです。
それが、「放射線による確率的影響」が現在でも証明しきれない理由です。そのため、明確な数値を計算で出している研究者がいる一方、そもそも確率的影響など存在しないと主張する研究者もいます。
私、個人としては、放射線を浴びれば浴びるほどガンの発症率は上がると思います。それは、DNAの修理機構の研究から想像できることです。

さて、政府が発表している影響とは、このうちの「確定的影響」だけであることに着目すべきでしょう。
つまり、「確率的影響=被ばく者のガン発生率が上昇する」については、(私がテレビを見ている限り)まったく触れられていないのです!

白血球減少や即死は、「ただち(数日中)に」の影響です。しかしガンは「のちのち(年単位)に」起こることですから。

現場作業員ではない我々一般人が注意しなければいけないのは、むしろ確率的影響なのです。これを政府は隠しているのではないでしょうか。
しかし、通常より若干高めの放射線でも、浴びる時間が短期間であれば、発がん確率はそんなに上昇しません。DNAの修理機構がありますからね。
そこでポイントとなるのは、体外被ばくと体内被ばくです。

体外被ばくとは、放射線が体の外から当たること。体内被ばくとは、放射線が体の中から当たることです。
放射線は、放射性物質(たくさんの種類があります。ウラン,ヨウ素,セシウム,プルトニウムなど・・・)から発せられます。

放射性物質が外の世界にあれば、我々は体外被ばくします。この体外被ばくは一瞬で終わります。放射線はほとんど貫通しますから。体外被ばくを防ぎたければ、その場から逃げればいいのです。簡単です。
しかし体内被ばくは、放射性物質が体内に取り込まれなければ起こりません。体の中に取り込まれた放射性物質から、絶え間なく放射線が細胞に降り注ぎます。その場を逃げても体内被ばくは続きます。放射性物質がある程度消えるまで、ずっと被ばくしたままです。しかも放射性物質の種類によっては、一度取り込まれたら長期間消えないものもあるのです。

体外被ばくと体内被ばく、どちらが危険かはすぐに分かると思います。体内被ばくです。
体内に放射性物質を取り込んでしまった場合、その人が累積で浴びる放射線量はとんでもない量になります。つまりなすすべ無く、発がん確率だけがどんどん上昇することになります。
政府がさりげなく「放射性物質を取り込まないように、マスクをしたり、体を覆いましょう」と言っているのは、政府はきっと知っているのです。体内被ばくがどれだけ危険なものかを。

原発から漏れている大量の放射性物質は、風に乗ってやってきます。雨が降ればその土地にとどまり、農作物を汚染し続けます。海に入れば、魚介類を汚染します。汚染された空気や食物を我々が摂取した時点で、その人は体内被ばくをし続けることになります。

現時点では政府もマスコミもこの事実を声高に言っていません。
できるだけ、原発から漏れた放射性物質を取り込まないような生活を心がけなければいけないのではないでしょうか。(放射性物質を全く取り込まない生活は無理ですけど。)
それを長期にわたってです。野に放たれた放射性物質は年単位でその土地を汚染し続けますから。

もう土地の汚染は始まっています。(福島県や茨城県の一部。)汚染地がさらに広がる前に、早期の事態収拾が望まれます。
現地で決死の覚悟で作業しておられる作業員を応援することしか、私にはできません。


2011/03/20追記:
「体外被ばく」と「体内被ばく」ですが、「外部被ばく」と「内部被ばく」という言葉に置き換えても意味は同じです。

2011/03/25追記:
農作物や水の放射能汚染が広がり、政府やマスコミによる摂取に関しての注意喚起がはじまってきましたので、この記事の意義は低下してきたように思います。この事故については、刻々と事態が変化していますので、より新しい記事を読まれることをおすすめします。


2011/03/28追記:
わざと過激な書き方をしていましたが、誤解を受けるといけないので、マイルドな表現に一部修正しました。記事内容自体に変更はありません。
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