TANOKAGA! ~たのしい科学~

教科書では語られない科学ネタの紹介・解説を中心とした、学生向けのブログ

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ここは、私が「気になった科学ネタ」「自作した動画教材」などを紹介するブログです。

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同僚の先生から知らされたのですが・・・

5月16日に、東京工業大学の研究室で、爆発・火災事故が発生し、重傷者が出たそうです。



いくつかの報道を総合すると、ナトリウムとメタノールを混ぜているときに爆発が起きた、ということのようです。
金属ナトリウム単体は、空気中ではただちに酸化され、水とは激しく反応して爆発する物質として知られていますが、メタノール(アルコール)とも反応し、ちょっと危険な現象が起こるのです。

一体どんな反応が起こるのか、解説は以下から。
ナトリウムとメタノール(アルコール)が反応すると、ナトリウムメトキシド(ナトリウムアルコキシド)と言う物質と、水素が生じます。
化学反応式で表すと、以下のようになります。

2 CH3OH + 2 Na → 2 CH3ONa + H2↑

さて、この反応においてまず注意すべき点は、やはり水素ガスの発生でしょうか。
水素が爆発性の高い気体であることは一般常識ですが、報道から察すると、反応によって発生した水素に何らかの火が引火して爆発した、という流れが自然でありましょうか。
事故現場の映像を見ると、ドラフトチャンバー内にあるポリバケツが変形しているのが分かります。このバケツはもともと融けていたのか、それとも今回の事故で融けたのか・・・。
今回の事故で融けたのだとしたら、爆発後の火災はしばらくの間続いていたことが想像できます。
別の報道では、大学院生1人が「全身火傷」の重傷とのことで、全身を火傷するほど火災の威力が大きかったのか、はたまた何らかの可燃性物質が衣服に付着してしまっていたのか・・・そのようなことも想像できます。

いずれにせよ、事故の詳しい原因が確定したわけではなさそうなので、想像の域を出ることはできません。今回の事故は、簡単な実験で容易に水素が発生し、それに引火する可能性は常にあるということを、改めて思い出させる一件と言えるでしょう。水素は目に見えませんからね!
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